表●米eMarketerが公表したオンライン広告市場の企業別収入
表●米eMarketerが公表したオンライン広告市場の企業別収入
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 米eMarketerが現地時間2013年8月28日に公表した推計によると、2013年の世界におけるモバイル広告費は前年比89%増の166億5000万ドルになる見通し。このうち米Googleの市場シェアが53.17%で、同社のモバイル広告収入は前年(52.36%)に続き世界市場全体の大半を占める。Googleに次いで多いのが米Facebookで、シェアは前年の5.35%から15.80%に急拡大するとeMarketerは見ている。

 eMarketerによると、Googleはモバイルの検索広告が引き続き伸びているほか、傘下の動画共有サービス「YouTube」の広告収入も増えている。Facebookもモバイル事業の収益化に力を入れており、ユーザーのモバイルへの移行が進んでいる。

 このほかの企業のモバイル広告収入シェアは、米Pandora Media(シェアは2.37%)、米YP(同2.27%)、米Twitter(同1.85%)、米Millennial Media(同0.72%)となる見込み。

 またGoogleは、パソコンも含めたオンライン広告全体の市場でもトップを維持するという。2012年における同社のオンライン広告収入は327億3000万ドルだった。これが2013年は386億3000万ドルになり、シェアも31.46%から32.84%に拡大する。Facebookも2012年の42億8000万ドル(シェア4.11%)から63億6000万ドル(同5.41%)に増えるとeMarketerは予測している()。

 eMarketerは今年6月時点で2013年におけるFacebookのオンライン広告収入を58億9000万ドルと予測していたが、Facebookが発表した4~6月期の決算を踏まえ、予測値を上方修正した。このほかeMarketerは米Amazon.comのオンライン広告収入にも注目している。今年6月時点で36.9%としていたAmazonの前年比伸び率を、今回37.7%に上方修正した(関連記事:Amazon.comの広告収入が急速に拡大、消費者購入データが武器)。

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