写真●Secure Back 4のバックアップサーバー「Secure Back Manager」の管理画面(画面は開発中のもの)
写真●Secure Back 4のバックアップサーバー「Secure Back Manager」の管理画面(画面は開発中のもの)
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 アール・アイは2013年8月28日、エンドユーザーのパソコンやサーバー機のファイルデータをネットワークを介してバックアップ専用サーバーにバックアップするソフトの新版「Secure Back 4」を発表した(写真)。10月に出荷を開始する。新版では、管理台数が500台を超える大規模な環境向けに、複数のバックアップサーバーを束ねて統合管理するMOM(マネージャーオブマネージャー)機能を追加した。

 Secure Backは、Windows(クライアントPCやサーバー)のファイルデータを対象としたバックアップソフト。C/S(クライアント・サーバー)型で動作する。バックアップ対象のPCにクライアントソフト「Secure Back Client」をインストールし、ここからネットワークを介してバックアップサーバーソフト「Secure Back Manager」にバックアップデータを転送する。Secure Back Managerは、バックアップのスケジュールやポリシーを設定する管理サーバー機能を兼ねる。

 ファイルバックアップソフトに求められる機能を一通り備える。例えば、フルバックアップ後の差分/増分バックアップやスケジュールバックアップができる。ファイルに変更が加えられたタイミングで更新ファイルをリアルタイムにバックアップするCDP機能も備える。対象ファイルの指定は、バックアップ対象や除外対象のフォルダーやファイルを指定できるほか、主要なメールソフトなど特定のアプリケーション単位でバックアップファイルを指定できる。

 新版では、複数のSecure Back Managerを束ねて管理画面を集約/統合するMOMソフト「Secure Back Enterprise Manager」を用意した。1台のSecure Back Managerで管理できるバックアップ対象機の上限は500台なので、管理対象が500台を超える場合は複数のSecure Back Managerが必要になる。ここで、MOMのSecure Back Enterprise Managerを使うと、バックアップ管理業務(バックアップ状況の可視化やバックアップポリシーの変更、人事異動に伴うPCからPCへのデータの移行など)が容易になる。

 価格(税別)は、以下の通り。PC向けのクライアントライセンス(Secure Back Client for PC)は1万2000円から。サーバー用のクライアントライセンス(Secure Back Client for Server)は7万円から。バックアップサーバー兼管理サーバー(Secure Back Manager)は38万円。MOM統合管理ソフト(Secure Back Enterprise Manager)は480万円。バックアップサーバーをSaaS型で提供する「Secure Backクラウドオプション」は100Gバイト当たり年額18万円から。