2013年8月24日と25日の両日、ローソンが主催するハッカソン(短期間でサービス開発を競うイベント)である「HackaLawson 2013」が開催された(写真1)。

 同ハッカソンで活用できるデータは、ローソンが提供する位置情報やソーシャルメディアデータAPI、ローソンキャラクターの画像・音声データ、POS情報(イベント向けの架空データ)など。これらのデータをうまく組み合わせ、今回のテーマである「ローソンとできるソーシャルチェンジ」に合致するサービスを開発し、その「新規性」「有用性」「実現可能性」「デモの完成度」「各社とのシナジー」を競った。

写真1●HackaLawsonには約60人の開発者やデザイナーが参加した
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 今回のハッカソンでは、8月19日に事前開催されたアイデアソンで考案されたアイデアのほか、当日のハッカソンから参加した人が持ち込んだアイデアを加え、16チームの約60人が実装を進めていった。

 ほとんどのチームがわずか2日間で実用レベルのサービスを開発したことも驚異的だが、総じてみると、社員が抱きがちな固定概念や制約にとらわれず、消費者の視点で開発したサービスが多かったのが印象的だった。

2日で「リリースできるレベル」まで実装

 アイデアソンとハッカソンの締めくくりとして、25日の夕方には発表会が行われ、その発表内容も加味して主催者および協力企業からの各賞が授与された。

 主催者であるローソン賞を獲得したのは、「ラフランス」チームによる「クックローソン~彼の胃袋キャッチ(ハートマーク)物語~」(写真2)。彼氏の心を“胃袋”からつかみたい女性の利用を想定した“モテアプリ”で、ローソンで手に入る食材だけで作ることができる料理レシピを提供してくれる。レシピの選択には、「材料」「調理法」「シーン」から検索できる機能が用意されている。アプリから印刷する機能もあり、ローソン店舗に設置されているプリンターから印刷できる。「リリースにできるレベルまで作り込んだ」という自信作だ。

 ローソン賞の副賞は、ローソンの人気メニュー「からあげクン」1年分(5個入り365個分相当のプリペイドカード)である。

写真2●ローソン賞を獲得した「クックローソン」
「ラフランス」チーム(左)が開発。「材料」「調理法」「シーン」からレシピ検索できる(中央、右)。
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