写真1●米ビットカーサの容量無制限のクラウドストレージ「Bitcasa Infinite Drive」
写真1●米ビットカーサの容量無制限のクラウドストレージ「Bitcasa Infinite Drive」
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●米ビットカーサのルーク・ベンキ プロダクトディレクター
写真2●米ビットカーサのルーク・ベンキ プロダクトディレクター
[画像のクリックで拡大表示]

 米ビットカーサは2013年8月28日、容量無制限のクラウドストレージサービス「Bitcasa Infinite Drive」の日本とアジアでの提供を開始した。ユーザーインタフェースを日本語化したほか、レスポンスなどのパフォーマンスを他地域と同等レベルに高めた。

 Bitcasaはクラウドストレージにアクセスして、外部ストレージとして使ったり、ローカルストレージの特定フォルダを同期したり、バックアップしたりできるサービスだ。Windows、Mac、iOS、Android、Windows RT向けに専用のクライアントソフトを用意する。Webブラウザーからもストレージに保存したファイルにアクセスできる(写真1)。

 容量無制限のサービス料金は月額10ドルまたは年額99ドル。2013年9月15日まではプロモーションコード「ASIA20」を使うことで、新規契約者は年額79ドルで利用できる。無料サービスも用意するが、最大10Gバイトの容量制限がある。

 プロダクトディレクターのルーク・ベンキ氏は「有料ユーザーは世界140カ国にいて、30ペタバイトを超えるデータを保管している」とアピール(写真2)。日本の有料ユーザーは日本語化前から有料ユーザーの12%を占め、米国に次いでユーザー数の多い市場だという。

 一般世帯のコンテンツ容量は2012年には464Gバイトで、2016年には3.3Tバイトに伸びると予測。2016年には3分の1以上のデータがクラウドに保管されると見込む。こうした動きに対し、ベンキ氏はBitcasaがストレージの全領域をカバーするサービスになると位置付ける。物理ハードディスクドライブのメーカーや同期サービス「DropBox」、バックアップサービス「Mozy」など様々な企業が競合になる。

 今後の予定については「現時点では個人消費者向けだが、企業向けサービスの開発を進めている。また、2013年末から2014年には開発者向けのAPIを提供する予定だ」(ベンキ氏)と語った。