NECは2013年8月28日、SQLでもアクセスできるKVS(キーバリューストア)型のデータベースソフト「InfoFrame Relational Store」を強化し、新たにAWS(Amazon Web Services)のIaaS型クラウドサービスで利用するための専用ライセンスを追加した。専用ライセンスを使うことで、よりIaaSで利用しやすくなった。日本国内向けは9月末、海外向けは10月末から出荷する。

 既存のライセンスは稼働環境を問わない永続型のライセンスで、価格(税別、以下同)は555万円から。これに対して、AWS向けに二つの新ライセンスを追加した。一つはAWS向けの月額ライセンスで、価格は月額3万5000円から。もう一つはAWS向けの永続ライセンスで、価格はインスタンス当たり100万6000円から。

 InfoFrame Relational Storeとは、サーバー機の増設によって性能と容量を拡張(スケールアウト)できるデータベースサーバーソフト。大きく(1)KVS型のデータ格納エンジン、(2)SQLを介してKVSにアクセスできるようにするフロントエンドSQLエンジン、(3)トランザクション処理モニター---の三つの層で構成する。これらをすべてスケールアウト型で拡張できる。データアクセスは、SQLクライアントからSQLエンジンを利用する使い方が一般的だが、HadoopからKVSにアクセスするための機構も提供する。