米紙「New York Times」のオンライン版「NYTimes.com」が現地時間2013年8月27日に一部で閲覧不能になった。同紙は、悪質なハッカーによる攻撃との見方を示している。

 複数の米メディア(BloombergForbesNBC Newsなど)の報道によると、東部時間8月27日午後3時ごろから、一部ユーザーの間でNYTimes.comへのアクセスがエラーになった。

 New York Timesは8月14日にも、同サイトと電子メールシステムに障害が発生し、2時間以上停止した。原因はサーバーの不具合によるものだった。

 しかし今回は内部のトラブルが原因ではないようだ。同社コーポレートコミュニケーション部門担当バイスプレジデントであるEileen Murphy氏は、「初期調査によると、外部からの悪質な攻撃によるものである可能性が高い」と自身のTwitterアカウントでつぶやいている。

 ただし影響は2週間前より限定的で、Twitterに問題を報告するユーザーによってそれぞれ症状が異なる上、通常通り機能しているというツイートもあるという。

 なおセキュリティ専門家の中には、以前、米紙「Washington Post」のサイトや米Associated Press(AP通信)のTwitterアカウントを乗っ取ったとされる「Syrian Electronic Army(シリア電子軍)」が関係していると指摘する者もある(関連記事:AP通信Twitterアカウントが乗っ取り被害、「オバマ大統領が爆発で負傷」の偽ニュース)。