新居浜市は、行政情報を配信するスマートフォン用のオリジナル無料アプリ「新居浜いんふぉ」の提供を2013年9月1日に開始すると発表した。

 特徴は、自治体がケーブルテレビの自主放送チャンネルのデータ放送と連動させてスマートフォン向けアプリで情報を配信すること。「全国で初めての取り組み」という。新居浜市をサービスエリアとしているケーブルテレビ局のハートネットワークに運用を委託して実施する。ただしハートネットワークの契約者に限らず、誰でも無料で利用できる。

 ハートネットワークでは、自主放送チャンネルのデータ放送で新居浜市の自治体情報をホームページやメールマガジンなどから自動的にサーバーに収集して配信している。このシステムと、アプリの情報サーバーを共用してサービスを提供する。また、スマートフォン向けに議会中継など映像生放送が可能である。

 全国瞬時警報システム(Jアラート)と連動した緊急情報配信にも対応している。災害発生時には位置情報と連動して、被災時の居場所から最寄りの避難所への道順を示すことができる。仮に通信が遮断された場合でも、避難場所や災害時の心得、行政が実施予定の災害対応情報などをアプリ内に情報として保持しておけばその情報を確認でき、「落ち着いた行動を促すことができる」という。

 アプリは、iPhoneとAndroidの両方の端末で準備する。なおiPhone版の提供は、9月中旬になる見込み。