2014年4月に迫る「Office 2003」のサポート終了に伴い、最新Office製品のクラウド版「Office 365 ProPlus」に切り替えた例が相次いでいることを、日本マイクロソフトが明らかにした。2月に発売されて以来、オンプレミス版のOffice製品とは異なる特徴を生かし、市場での存在感が高まってきた(関連記事:Office 2003も来年4月にサポート終了、クラウドへの切り替えを急げ)。
「Office 365 ProPlusにはクラウド技術による新しいバージョンアップ手法を採用し、移行が簡単になったことなどがユーザーに評価されている」(日本マイクロソフトOffice ビジネス本部 Officeマーケティング グループのシニア プロダクト マネージャーの輪島文氏)。
最新Office製品には、Office 365 ProPlusのほかにオンプレミス版の「Office Professional Plus 2013」「Office Standard 2013」がある。これらオンプレミス版のOffice製品は新バージョンへの移行にあたり、互換性を検証するためのファイル収集とテストに時間がかかるという(図)。
これに対し、Office 365 ProPlusでは旧バージョンのOffice製品と共存できるほか、互換性の検証に役立つ「Office テレメトリダッシュボード」と呼ぶ新機能を組み込んだ。テストなどが簡単になり、不具合を見つけても旧バージョンに戻ることができる。