写真●IBM PureApplication System W1700のエントリーモデルの外観
写真●IBM PureApplication System W1700のエントリーモデルの外観
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 日本IBMは2013年8月27日、同社の垂直統合型システムの一つで、WebアプリケーションやDBMS(データベース管理システム)用途のクラウド基板サーバー機「IBM PureApplication System W1700」のラインアップを強化し、エントリー構成モデル2製品を追加した。9月13日に出荷する。最小構成は32コアであり、価格を既存の最小モデル(96コア)の3分の1となる約1億6700万円(5%税込み)に抑えた。

 前提となるPureApplication Systemとは、サーバー/ストレージ/ネットワークなどのハードウエアと各種のソフトウエアを構成済みで提供する、クラウド基盤サーバー機である。主な特徴は、製品を組み合わせただけでなく、稼働後のシステム運用を自動化するのに必要な監視機能やエンジニアの知見をパターンとして組み込んでいること。

 製品の型番は、サーバー機が搭載するCPUの種類に応じて、POWER7+を搭載する「W1700」と、x86系CPUを搭載する「W1500」の二つを用意している。モデル構成はそれぞれ、W1700が96/192/384/608コアの4モデル、W1500が32/64/96/192/384/608コアの6モデルである。

 今回、POWER7+を搭載したW1700においても、W1500と同様に、32コアと64コアのエントリー構成モデル2製品を追加した。32コアのモデルは既存の96コアに対して3分の1のコア数となり、64コアのモデルは既存の96コアのモデルの3分の2のコア数になる。システム価格はコア数の比率に一致しており、32コアのモデルは96コアのモデルの3分の1の価格で購入できる。

 エントリーモデル(32/64コア)は、きょう体(ラック)も小さい(写真)。フルラック型の既存モデル(96コア以上)の約3分の2の高さとなる。