米Appleは、クラウドベースのオフィスアプリケーション「iWork for iCloud」のベータ版を一般公開した。Apple IDを登録しているユーザーは、同社のクラウドサービス「iCloud」にログインして、ワープロツール「Pages」、スプレッドシートの「Numbers」、プレゼンテーションツール「Keynote」にアクセスできる。

 いずれも現在は英語版のみとなっているが、日本語入力も可能となっている。Webブラウザーから各アプリケーションを使って、文書や資料の新規作成、編集および保存がiCloud上で行える。iCloudに保存してあるドキュメントを編集するほか、デスクトップ上のドキュメントをドラッグして編集することも可能。

 iWork for iCloudでドキュメントに加えた変更は、「Mac」「iPad」「iPhone」「iPod touch」上のiWorkアプリケーションに自動的に反映される。「Word」「Excel」「PowerPoint」書類も、ドラッグ操作でアップロードして編集できる。

 米メディア(ComputerworldTechCrunch)の報道によると、iWork for iCloudベータ版の一般提供が始まったのは現地時間2013年8月23日。Appleは6月に開催した世界開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)2013」でiWork for iCloudを発表し、開発者向けの提供を開始した。7月からは電子メールによる招待制で、一般ユーザーへの限定提供も実施していた。

 iWork for iCloudの対応ブラウザーはAppleの「Safari」(6.0.3以降)、米Googleの「Chrome」(27.0.1以降)、米Microsoftの「Internet Explorer(IE)」(9.0.8以降)。米Mozillaの「Firefox」、ノルウェーOpera Softwareの「Opera」にもサポートを拡大すると、上記メディアは伝えている。