東京急行電鉄(東急電鉄)と東急エージェンシーは2013年8月23日、リコーが開発したクラウドサービス「Clickable Paper」およびスマートデバイス対応無料アプリ「RICOH TAMAGO Clicker」を活用し、広告とデジタルコンテンツを連携させるサービスの提供を開始したと発表した。

 Clickable Paperとは、画像認識システムを用いたクラウドサービスで、TAMAGO Clickerアプリから対象となる雑誌の誌面やポスターなどの画像を撮影すると、撮影箇所に関連するリンク先(Webサイト、電話、地図、動画など)が自動的に読み込まれる。

 東急電鉄と東急エージェンシーは、両社が展開する広告ブランドである「TOKYU OOH」とClickable Paperを連携させたサービスの第1弾として、東横線・田園都市線渋谷駅で公益財団法人の日本バドミントン協会が主催するバドミントンの国際大会「YONEXOPENJAPAN 2013」の開催を告知する駅貼りポスターの掲出を開始した。TAMAGO Clickerアプリを起動してカメラで撮影することで、同大会ホームページを通じて大会情報などを確認することができる。

 今秋には、東急電鉄が発行する沿線情報のフリーペーパー「SALUS」の誌面を活用し、Clickable Paperで同誌とスマートフォンを連携させ、購買サイトまで誘導する広告を予定している。またバス停看板やデジタルサイネージへの展開も見据えているという。

 東急電鉄と東急エージェンシーは、今後もデジタルテクノロジーを組み合わせたメディア開発を強化するとしている。

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