日本IBMは2013年8月22日、PHP言語によるWebアプリケーションの開発/実行環境をPaaS(プラットフォームアズアサービス)形式で提供開始した。同社のPaaS「IBM SmarterCloud Application Services」(SCAS)で利用できる仮想アプリケーションパターン(仮想イメージ)として、新たにPHP環境の「Zend Server V6 Apprication Pattern for PHP」を追加した形である。

 商用のPHP開発/実行環境ソフトであるZend PHP Server(x86プラットフォーム用)を、PaaS形式で月額制で提供する。これまで仮想アプリケーションパターンとしては、WebSphere製品などからなる「Web Applicationパターン」「Javaアプリケーション・パターン」「トランザクション・データベース・パターン」「データ・マート・パターン」の四つを提供してきた。今回これに、PHPアプリケーションサーバーを追加した。

 価格(税別)は、仮想サーバーのインフラ(IaaS)である「IBM SmarterCloud Enterprise」(SCE)と、PHPのミドルウエアのパターンを含んで、サンプル構成で月額23万6647円。このサンプル構成は、Zend Server Professional Editionを自動スケーリング機能(高負荷時にサーバー台数を増やす機能)を付けて運用する。サーバーのスペックは「Small」(64ビットCPU×2、メモリー4Gバイト、ストレージ60Gバイト)で、サーバー台数は最小2~ピーク時12台(平均6台)である。