米Facebookは現地時間2013年8月20日、世界のインターネット普及促進を目的とした世界的共同体「internet.org」の発足を発表した。同社のほか、フィンランドNokia、スウェーデンEricsson、ノルウェーOpera、米Qualcomm、韓国Samsung Electronics、台湾MediaTekが設立メンバーとして参加する。

 FacebookのMark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)は、「現在インターネット接続環境にない約50億人がインターネットを利用可能になるよう、世界的なパートナーシップを通じて課題克服に共同で取り組む」と述べている。

 Zuckerberg氏によれば、今日のインターネット人口は27億人で、世界の全人口からみればわずか3分の1程度。インターネットユーザーの増加率は年間9%に届かず、インターネットの成長段階であることを考えると低い数字だと指摘する。

 internet.orgでは、「残りの3分の2の人々がインターネットにアクセスし、すでにつながっている3分の1の人々と同様の機会を獲得できるよう支援する」としている。

 特に、手頃な接続料金、データ通信の効率化、企業のインターネットアクセス促進に焦点を当て、低コストで提供可能なモバイルアクセスの採用、アプリケーションの稼働やネット通信に必要なデータ量を削減するツールの開発、新たなビジネスモデルのテストとローカリゼーションサービスの強化において協力する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]