写真1●SCEが2013年末に発売予定の「PlayStation 4」
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写真2●PS4の新型コントローラ「DUALSHOCK 4」を手に説明するSCEの秋山賢成氏
写真2●PS4の新型コントローラ「DUALSHOCK 4」を手に説明するSCEの秋山賢成氏
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 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は2013年8月21日、ゲーム開発者向け会議「CEDEC 2013」で、同年末に発売を予定している新型家庭用ゲーム機「PlayStation 4」(PS4)の概要とそのゲーム開発について説明した(写真1)。PS4は米AMDのCPUとGPUを搭載しているため「開発者にとってなじみのある使いやすいアーキテクチャ」だという。

 コントローラは新型の「DUALSHOCK 4」になる(写真2)。発光部の「ライトバー」、タッチパッド、スピーカ、モーションセンサ(3軸加速度+3軸ジャイロ)といった従来のコントローラが持っていなかった機能を備える。

 オプションで「PlayStation Camera」も用意する。二つのカメラと四つのマイクを備えるデバイスだ。ステレオカメラによりゲーム空間の奥行きを把握したり、DUALSHOCK 4のライトバーの3次元位置を検知するといった機能を持つ。PlayStation Cameraとモーションコントローラの「PlayStation Move」を組み合わせて使うことも可能だ。

 システムGUIは、従来のPlayStationやPlayStation Vitaとは異なる「PlayStation Dynamic Menu」になる。ゲームを起動しなくても、そのゲームに関連した情報、例えば獲得したトロフィーなどがわかるようになるという。友達からのコメントやリコメンドも見ることができる。

 キーになる数多くのソフトウエア機能も挙げた。

 まず「フレンドシステムの改善」。従来はオンラインIDとアバターだけを使っていたが、実名とプロフィール写真も使えるようになる。ただし、フレンドとの間で実名の共有の合意がなければ、勝手に実名が共有されることはない。登録できるフレンドの数は、従来の100人から2000人に拡張予定だ。

 次が「シェア」。PS4では、内蔵するハードウエア・エンコーダにより、ゲームのリソースを消費することなくゲームプレイ映像を常に録画する。ゲーム開発者はAPIを使ってビデオの中にチャプターのマーカーを打つこともできる。ユーザーはこのマーカーを目印に録画したビデオを編集できる。DUALSHOCK 4には「SHARE」というボタンが用意されており、これを押すとシェアメニューが表示される。このメニューからゲームの動画やスクリーンショットをFacebookで公開したり、ゲームプレイの生中継を開始するといったことができる。