J-WAVEは2013年8月19日、本格的な放送連動型音楽専門クラウドファンディングサービス「J-CROWD MUSIC」を9月にスタートさせると発表した。

 J-CROWD MUSICでは、アーティストとともに様々な音楽プロジェクトを立ち上げてWebサイトに掲載し、J-WAVEのオンエアで紹介する。共感したリスナーはJ-CROWD MUSICのサイトを通じて、プロジェクトに対して小額(数千円から)からの出資をすることができる。それぞれに定めた目標額を達成すると、プロジェクトが成立し、一般の出資者に対して対価として、お金ではなく商品(CDなど)やサービス(ライブなど)を提供する。

 ファンがアーティストを支えて、本当に良い音楽をリスナーに届けるための新しい音楽制作プラットフォームとして機能させるという。

 J-CROWD MUSICは複数の会員サービスとID連携する。J-WAVEのインターネット会員組織J-meの会員IDのほか、FacebookやTwitterなど様々なアカウントでログインして利用できる。またクレディゼゾンネット会員IDとの連携も検討している。

 さらに、プロジェクトへの出資もクレジットカード決済だけでなく、各種ポイントも利用可能とする。例えばクレディセゾンの永久不滅ポイント、Tポイント、楽天スーパーポイントなどである。

 J-CROWD MUSICでは、趣旨に賛同した企業がパートナーとして参画、それぞれの強みを生かした形での共同ビジネスを実施していく。

 例えばクレディセゾンとは、永久不滅ポイントでの出資を可能にするほか、J-WAVEの提供番組内でのプロジェクト企画連動などを行う。

 イープラス(エンタテインメントプラス)とは、成立したライブイベントのチケット販売・グッズ販売や、インディーズアーティストの共同発掘などを進める。

 ドリーム・フォーとは、同社のクラウドファンディングシステムである「WESYM」との連携およびビジネス提携を進める。

 J-CROWD MUSICはJ-WAVEを中心とする運営委員会で運営する。この運営委員会にはプロジェクトデザイナーとして音楽プロデューサーの亀田誠治氏が参加し、プロジェクトの方向性や音楽のクオリティコントロールを行う。

 今後の計画として、まず9月中旬をプレオープンと位置付け、オープニング企画として数組のアーティストとのプロジェクトをファンディングする。10月1日をグランドオープンと位置付けて様々なプロジェクトを立ち上げ本格稼働する。

 一般企業との音楽を絡めたタイアップキャンペーン企画も、このJ-CROWD MUSICのプラットフォームを活用して実施していく。例えば商品を購入することで、J-CROWD MUSICにプロジェクトを立ち上げているアーティストに間接的に出資できるなど様々なキャンペーン企画を提案する。

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