日本IBMは2013年8月20日、PCサーバー「IBM System x」の機能拡張ソフトとして、PCサーバーが内蔵しているフラッシュストレージをハードディスクの読み込みキャッシュとして使えるようにするソフト「FlashCache Storage Accelerator」を発表した。8月29日に出荷開始する。価格(税別)は、PCサーバー1台当たり65万1000円。

 フラッシュストレージをハードディスクの読み込みキャッシュとして機能させるドライバーソフトウエアである。特徴は、対象となるフラッシュストレージの種類を、IBM System xのきょう体内に搭載したフラッシュストレージに限定していること。背景には、IBM System xの価値を向上させるという狙いがある。ハードディスク互換のSSDや、PCI Expressバス接続型の「HighIOPS PCIeアダプター」(米Fusion-ioのOEM)を利用できる。

 同社では、同ソフトを適用する主な用途として、サーバー集約率が高いためにI/O負荷が高くなる仮想サーバー環境を想定している。また、これまでI/O負荷が高かったために専用サーバーで運用していたデータベースサーバーやメールサーバーなどを、FlashCache Storage Acceleratorを使うことで仮想サーバー環境へ移行できるようになるとしている。

 ソフトウエア自身の稼働OSは、Windows Server 2008/2012またはRed Hat Enterprise Linux 5/6。動作を保証するサーバー仮想化ソフトは、VMware ESXi 5.0/5.1。