ブックオフコーポレーションは、2013年8月9日から始めた携帯電話とスマートフォンの買い取りキャンペーンで、買い取り台数が8月18日までの10日間だけで、合計3万8000台に達したと明かした(写真1)。このペースでいくと、9月16日のキャンペーン終了までに「買い取り台数は7万台に達すると見ている」(斉藤昌裕事業開発部新規商材展開グループマネージャー)という。

写真1●ブックオフの店頭で携帯電話とスマートフォンの買い取りキャンペーンを実施中
写真1●ブックオフの店頭で携帯電話とスマートフォンの買い取りキャンペーンを実施中
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 ブックオフは全国に約800カ所ある「BOOKOFF」店舗で、どんなに古い機種でも、全ての携帯電話を100円以上、スマホであれば3000円以上で買い取るキャンペーンを展開中である(関連記事:ブックオフがどんなに古くても携帯電話は100円以上、スマホは3000円以上で買い取り)。買い取った携帯電話は、2007年以降の機種であれば同社のデータ消去部門で個人情報を消し、クリーニングして店頭で販売(写真2)。2007年以前のものは、リサイクルする。

 既に買い取った3万8000台のうち、2万5000台はリサイクルに回す100円買い取りの端末だった。残りの1万3000台は、中古品として店頭販売することになる。1万3000台をさらに細かく見ていくと、Androidのスマホが60%、iPhoneが15%、従来型の携帯電話(ガラケー)が25%となっている。

写真2●古本と並んで、中古の携帯電話やスマートフォンが売られている
写真2●古本と並んで、中古の携帯電話やスマートフォンが売られている
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 ブックオフは約1年前の2012年7月から携帯電話とスマホの買い取りの全国展開を開始しているが、このタイミングに合わせて買い取りシステムで単品管理も実施済みである。そして今回のキャンペーン期間中であれば、どんなに古い機種でも、壊れていても、全て100円で買い取っている。

 ちなみに携帯電話やスマホをブックオフに持ち込む客層で最も多いのは、30代の男性だという。「若者の持ち込みが少ないのは意外だった」(斉藤マネージャー)。

 10日間で3万8000台という買い取り台数は、実は「想定通りの台数だ」(斉藤マネージャー)という。「データ消去やリサイクル手配にかかる費用など、1台当たりの買い取りコストをできるだけ低く抑えるため、買い取り台数を毎日予測し、センター側の人員配置に反映している。持ち込まれる台数が想定を上回っても下回っても買い取り単価が膨らんでしまうため、予測は厳密に行っている」(同)。

 今回のキャンペーンでいうと、前年同月に今年と同じくテレビCMを流した。その時の反応に加えて、2013年5月に行った今回と同様のキャンペーンの実績を加味し、お盆期間中の買い取り台数を見積もったという。

「たんすケータイ」は買い取ってもらえることを知ってもらう

 斉藤マネージャーによれば、「100円買い取りのニーズは確実にあることを改めて確認できた。今回初めて持ち込んだお客様は『古い携帯電話でも売れるんだ』と思ってもらえただろう」と自信を深める。