ドメイン名やIPアドレスを管理する非営利組織ICANNは現地時間2013年8月16日、新gTLD(汎用トップレベルドメイン)において米Googleが提案しているドット無しドメインを禁じる方針を明らかにした。
新gTLDは、2012年前半に申請受付が行われ、現在審査が進められている。Googleは「.app」「.blog」「.docs」「.baby」「.free」「.lol」「.search」「.wow」「.youtube」など合計101個を申請した(関連記事:ICANNが新gTLDの申請リストを公開、GoogleやAmazonが「.app」「.cloud」などを申請 )。
米メディアの報道(The Verge、PCMag.comなど)によると、Googleは4月にICANNに書簡を送り、ドット無しドメインを運用する仕組みを提案していた。例えば「.search」ドメインならば「http://search/」、「.blog」ドメインならば「http://blog/」というように使用する。Googleが取り組んでいる新たな技術標準を利用し、ユーザーが指名したサービスにすぐアクセスできるようにすることが目的だとしていた。しかしICANNのセキュリティおよび安定性諮問委員会は「ドット無しドメインは不測の結果を生む可能性があり、さまざまなシステムやプロセスにおいて技術的問題が生じる恐れがある」との懸念を示したという。
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