電通国際情報サービス(ISID)は2013年8月15日、地方銀行向けのパッケージソフト「BANK・R」の中国版の販売を今秋にも始めると発表した。中国のITサービス大手「博雅軟件」と提携し、現地銀行に売り込む。2017年3月までに、累計30~40行への販売を目指す。

 BANK・Rは日本国内の地銀などを中心に約80行の実績を持つ、融資審査やリスク分析に特化したパッケージソフトだ。今回、信用格付やリスク分類といった機能を中国向けに製品化、「信用リスク管理システム」として販売する。ISIDによると、中国の全ての銀行は2018年末までに自己資本比率規制「バーゼルIII」に対応することを義務付けられており、精緻な格付やリスク管理へのニーズが高まっているという。

 博雅軟件は中国内7都市に拠点を構え、現地銀行の融資業務分野におけるシステム開発や製品提供の実績を豊富に持つ。ISIDは博雅軟件と提携することで、同社が持つ営業チャネルを活用したい考えだ。