ミラクル・リナックスは2013年8月15日、オープンソースのシステム監視ソフトZabbixの改良版「MIRACLE ZBX 2.0」を無償公開した。Zabbixの不具合を修正したほか、拡張機能を追加している。
ZabbixはラトビアZabbix社が開発しオープンソースソフトウエア(OSS)として公開しているシステム監視ソフト。ミラクル・リナックスはサポート契約を結んだユーザーに対し、Zabbixの不具合を修正して機能を追加したパッケージをMIRACLE ZBXとして提供していた。
MIRACLE ZBXにのみ搭載されている機能には、Zabbixプロセスを停止せずにログレベルを変更する機能、AIXのディスクI/O監視機能などがある。
無償提供に踏み切った狙いは「一般公開することでユーザーからのフィードバックを得て、MIRACLE ZBXの品質を向上させること」(ミラクル・リナックス)。MIRACLE ZBX 2.0はミラクル・リナックスのFTPサーバーなどから入手できる。
ミラクル・リナックスでは大規模システム向けに改良した「MIRACLE ZBX Enterprise Pack V2.0」を2013年8月27日に発売する。無償のMIRACLE ZBXではMySQL 5.1を採用しており最大監視項目数は3万5000件程度だが、MIRACLE ZBX Enterprise Pack V2.0ではMySQL 5.5を採用し最大監視項目数を5万項目に拡大した。DBパーティショニングと設定バックアップ機能にも対応している。価格は10万円(税別)。
ミラクル・リナックスがZabbixに提供した修正の内容に関して一部を削除しました。本文はすでに修正済みです。 [2013/08/16 13:11]