NTTコミュニケーションズのグループ会社でポータルサイト運営などを手がけるNTTレゾナントは、米AppleのiPhoneなどSIMロックフリーのスマートフォンやタブレットと、NTTコムが提供するモバイルデータ通信用のSIMカード「OCN モバイル エントリー d LTE 980」のセット販売を開始した。

 同社が楽天に出店している「goo SIM Seller」で、2013年7月下旬から1日ごとに台数を限定するなどして販売している。購入時に「現在契約中の通信事業者」や「端末の保有台数」などを回答してもらうアンケートを用意しており、テストマーケティングとして実施しているものだという。

 OCN モバイル エントリー d LTE 980は、月額980円で1日30Mバイトまで通信できるLTEに対応したSIMカードである。goo SIM Sellerのサイトでは、このSIMカードとiPhone5のセット購入価格を、KDDIが販売しているiPhone5を2年契約した場合との料金負担と比較し、「2年間で最大49500円割安になる」と利点をアピールしている。

 具体的には、iPhone5 16Gバイト版の同サイトでの販売価格89100円をクレジットカードの24回払いで購入した場合、通信料金と合わせて月額負担は5299円となる。一方、KDDIのパケット定額プラン「LTEフラット」に加入する場合、端末価格を2年契約割引で実質0円で購入した場合でも月額料金負担は6775円~5775円になるという。

 KDDIやソフトバンクモバイルは、他社契約からの同一番号移転(MNP)をした場合の契約を優遇するなど、条件によってiPhoneの購入サポート額が異なるため、一概に比較はしにくい。ただし、同サイトでは販売価格に通常の10倍以上の楽天ポイントを付与するなどキャンペーンと組み合わせて、割安感を訴求している。

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