日本IBMは2013年8月9日、複合機などの製造、販売を手掛ける京セラドキュメントソリューションズが「IBM SmarterCloud Enterprise+(IBM SCE+)」を採用したと発表した。同社は、グローバル共通で活用するCRM(顧客関係管理)システム「FOCUS」のクラウド環境として、IBM SCE+を利用する。日本IBMによると、日本企業がIBM SCE+を採用するのは初めてだという。

 FOCUSは2013年8月に本格稼働した、顧客管理や商談管理などの機能を備えるCRMシステム。京セラドキュメントソリューションズの世界各国の拠点が活用できる。

 同社は従来、顧客管理などの業務を各国で別々に実施していたが、海外ビジネスを強化するため、世界中の顧客情報などを一元管理できる情報システムを構築した。

 クラウド環境として採用したIBM SCE+は、日本や米国、オーストラリアなど世界各地に設置したデータセンター(DC)を使ったIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)型のクラウドサービス。FOCUSは日本のDCのほか、米国とドイツのDCを利用する。