ヤフーは2013年8月8日、スマートフォン/タブレット向けの無料地図アプリ「Yahoo!地図」のAndroid版を同日よりバージョンアップすると発表した。内部バージョンが「4.1.0」から「5.0.0」になる。iOS版は、次期バージョンであるiOS 7の登場に合わせて、年内に公開する予定だ。対応OSはAndroid 2.3.3以上。
同アプリは、インターネット上のサーバーから地図データを受信して表示する。これまで、ラスター画像(ビットマップ)による地図データを利用してきたが、今回のバージョンアップからベクトル画像になる。地図をスクロールしたり、拡大・縮小したりするときに、データ通信速度が低い環境でも、これまでよりスムーズに表示されるという。また、これまでは「画面の上が北」と方位が固定されていたが、ユーザーの好きな向きに変更できるようになった。スマートフォンの電子コンパス機能と連動し、自分の向いた方角が上になるようにすることも可能だ。
このほか、東京スカイツリーや東京ドーム、日本武道館、あべのハルカスなど、全国の主要な建物の3次元画像データを収録し、外観を表現できるようになった。
観光協会や自治体の「ガイドマップ」を収録
今回のバージョンアップでは、上高地(松本市)、嵐山(京都市)、石垣島など、48カ所の観光地で、観光協会などが配布する観光パンフレットの地図(ガイドマップ)をデジタル化して収録している。ガイドマップ上の観光スポットを選んで、その位置をYahoo!地図上で開き、ルートを調べることなどが可能だ。また、ガイドマップ上で現在地を大まかに表示することもできる。
このほか、飲食店の定休日や営業時間、および駐車場の満車・空車状況に応じてアイコンの色が変わるなど、細かな変更も加えられている。営業時間などの情報は、同社の地域情報サービス「Yahoo!ロコ」と連動している。