写真●TRUST DELETE Bizの管理画面
写真●TRUST DELETE Bizの管理画面
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 ワンビは2013年8月8日、パソコン紛失時にリモートから機密ファイルを削除するクラウドサービス「TRUST DELETE Biz」(写真)を強化すると発表した。機能強化版(新版)は、9月17日から提供する。新版では、一定以上インターネットに接続していないパソコンにロックをかけて使えなくする機能などを追加した。価格(税別)は、10ライセンスのスターターパックが年額4万9800円。

 Windows 7/8パソコンに専用のエージェントソフトをインストールしておくことで、管理サーバー(SaaSとして提供)から機密ファイルを削除できるようにしたサービスである。エージェントは、定期的に管理サーバーにアクセスする。ここで、ファイルの削除命令を受けると、みずからファイルを完全削除する。削除が完了すると、管理サーバーが削除を証明するレポートを出力する。

 どのファイルを削除するかは、管理サーバー上で設定する。「特定の文字列を含むファイルを検索して削除する」といった条件指定もできる。ファイルの削除命令は、エージェントから管理サーバーへのコネクション確立時にインターネットを介して指示する方法と、携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)で指示する方法の二通りがある(SMSを使う場合はパソコン側に携帯電話モデムが必要)。

 新版では、管理サーバーに一定期間つないでいない場合に、エージェントが入力デバイス(キーボード、マウス、タッチパネル)にロックをかけて使えなくしてしまう機能を追加した(HIDを無効化する仕組み)。紛失したことによって管理サーバーに接続できずに一定期間が経過してしまったパソコンを起動しても、これを使うことができなくなる。

 新版ではさらに、GPSや無線LANアクセスポイント情報を使った位置情報を収集できるようにした(パソコンがGPSまたは無線LAN機能を備えている必要がある)。これにより、管理サーバーの画面上でパソコンの位置を追跡できるようになった。