NECネッツエスアイは2013年8月8日、無線LAN環境の提供サービス「クラウド型ビジネスWiFiサービス」を開始した。ホテルや商業施設、公共施設にインターネット接続できる無線LANインフラを整備するサービスで、初期費用が84万円(税別、以下同)、月額料金が9万円(アクセスポイント30台の場合の参考価格)。初期費用に340万円がかかるオンプレミス導入に比べ、およそ4分の1の初期費用で済む。

 クラウド型ビジネスWiFiサービスの特徴は(1)機器をレンタルで提供する、(2)無線LANコントローラーの機能をクラウドサービスで提供する、(3)保守や利用者サポートもNECネッツエスアイが請ける、といった点である。初期費用は設計費と工事費だけで済むため、導入時のコストを抑えられる。加えて、ユーザー企業に運用負荷、コストがかからない。

 無線LANコントローラーをクラウド化することによるメリットもある。NECネッツエスアイによると、複数のユーザー企業で無線LANコントローラーを共用することで料金を引き下げているという。また、ユーザー企業に複数の拠点がある場合、クラウド上の無線LANコントローラーを利用することで容易に無線LAN環境を拡張できる。無線LAN機器メーカーは非公表。

 オプションで認証サービス、クーポン/広告/案内などのコンテンツ配信サービス、多言語(日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語)による利用者サポートなども提供する。

 同社では今後3年間で3億円の売り上げと、200施設への納入を目標としている。