みずほ証券は2013年8月7日、東京証券取引所の旧・株式売買システムに発注を取り消せないバグがあったことで生じた損失など約415億円の賠償を東証に求めた裁判で、東京高等裁判所での判決を不服とし、最高裁判所に上告したことを明らかにした。

 東京高裁は2013年7月24日、「速やかに売買停止の権限を行使しなかったのは、東証の重過失に当たる」とする第一審の判決を支持し、東証に約107億円の支払いを命じる判決を下した。その一方で、発注を取り消せないバグを含むシステムを提供したことに対する東証の重過失は、引き続き認めなかった。みずほ証券は「控訴審判決の内容を受入れることは難しく、(省略)上告することは止むを得ない」(同社リリースより)と判断したという。8月7日が上告の期限だった。