米Appleはサードパーティー製のUSB接続電源アダプターの回収および下取りプログラムを実施することを、現地時間2013年8月6日までに明らかにした。

 Appleは、サードパーティー製あるいは偽造のUSBアダプターが原因と思われる事故の報道が複数あったことに触れ、「適切な設計がされていない可能性があり、安全上の問題を引き起こす恐れがある」と指摘。「すべてのサードパーティー製アダプターが問題があるわけではない」と前置いた上で、「当社にとってユーザーの安全が最優先事項だ」として回収および下取りプログラムの実施を決定したとしている。

 回収プログラムは8月16日に開始する。所有のサードパーティー製USBアダプターに不安がある場合は、Apple直営店または認定サービスプロバイダーに持っていけば、環境に配慮した方法で廃棄してもらえる。

 サードパーティー製USBアダプターの代わりに正規品が欲しい場合は、10月18日までの期間限定で、「iPhone」「iPad」「iPod」用の純正アダプター(通常は19ドル)を10ドルの特別価格で購入できる。その際、Apple直営店または認定サービスプロバイダーに、引き取ってほしいサードパーティー製USBアダプターと所有するiPhoneやiPad、iPodを持っていく必要がある。特別価格の純正USBアダプターは所有端末1台に対して1個まで購入可能。

 中国では7月に、充電中のiPhoneにかかってきた電話に出た女性が感電死する事故があった(関連記事:中国でiPhoneユーザーが感電死、Appleが調査へ---米英メディアが報道)。事故が報じられた当初は原因がiPhoneかUSBアダプターか、USBアダプターは純正か否かなどは不明だったが、複数の米メディア(Los Angeles TimesCNET News.comZDNetなど)によると、サードパーティー製USBアダプターが原因に関係しているとの見方が強い。

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