米MicrosoftがタブレットPC「Surface Pro」の販売価格を約1割値下げしたと、複数の米メディア(The VergeComputerworldなど)が現地時間2013年8月4日に報じた。

 直販サイトや提携小売業者の米Best Buyなどで、64Gバイトモデルを799ドルへ、128Gバイトモデルを899ドルへと、それぞれ100ドル値下げした。直販サイトでは、「8月29日までの期間限定の値下げとなり、在庫がなくなり次第終了する」と案内している。

 The Vergeによると値下げ販売を行うのは、米国、カナダ、中国、香港、台湾。これに先立ち同社は「Surface RT」を最大30%値下げした。またSurface RTは日本国内で1万円値下げする期間限定キャンペーンを行っていたが、7月15日にキャンペーン価格を正規価格に変更した(関連記事:日本マイクロソフトがSurface RTの価格を改定、キャンペーン価格がそのまま新価格に)。MicrosoftはThe Vergeの取材に応じ「Surface RTは世界で過去数カ月におよぶキャンペーンが成功しており、Surface Proもより手頃な価格で提供する」と述べている。

 Computerworldによると、今回の値下げは年末のホリデーシーズンに次いで販売が大きく伸びる北米の新学期の準備シーズンを狙ったもの。だがその一方で、MicrosoftはSurfaceの新モデルの市場投入を計画しており、現行モデルの在庫を減らす目的もあると考えられるという。

 またMicrosoftは2013会計年度第4四半期の決算で、Surface RTの値下げなどによる在庫調整評価損として約9億ドルを計上している。これはSurface RTの需要予測を見誤ったためと考えられるが、アナリストらはSurface Proについても同様のことが言える可能性があると見ているという(関連記事:Microsoftの4~6月期決算は10%増収で黒字回復、しかし市場予測を下回る)。