ビックカメラが販売する「CellP 3Dプリンター組立キット」の完成品。販売開始日には赤坂見附店で「CellP」の体験イベントを実施した
ビックカメラが販売する「CellP 3Dプリンター組立キット」の完成品。販売開始日には赤坂見附店で「CellP」の体験イベントを実施した
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ヤマダ電機が販売する「Cube」。本体色は、銀、白、ピンク、青、緑の5色から選べる
ヤマダ電機が販売する「Cube」。本体色は、銀、白、ピンク、青、緑の5色から選べる
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ヤマダ電機はLABI1日本総本店池袋に、3Dプリンターの特設売り場を設置。「Cube」だけでなく上位機の「CubeX」も展示している。8月下旬の週末に、子供向けの体験イベントを実施する予定だ
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 ビックカメラとヤマダ電機は、個人向けの3Dプリンターの販売を相次いで開始した。一部の店舗で実演販売するほか、直販サイトでも提供する。

 ビックカメラは2013年8月1日、ロボトマドットコム製の「CellP 3Dプリンター組立キット」の販売を開始した。実勢価格は約14万2000円。購入後に自分で組み立てて使う、組み立てキットとしての製品になる。専門スタッフが組み立てを代行する「組立調整サービス」も3万5000円で提供する。

 組み立て後の本体サイズは幅400×奥行き400×高さ418mm。積層ピッチは0.1mmで、幅200×奥行き180×高さ180mmまでの造形ができる。

 一方、ヤマダ電機は2013年8月2日、米スリーディー・システムズ製の「Cube」をの販売を開始した。実勢価格は約16万8000円。こちらは完成品であり、購入後の組み立てや調整は不要だ。9月1日には、上位モデルの「CubeX」(約41万8000円~)の販売も開始する予定。

 Cubeの本体サイズは260×260×340mm。積層ピッチは0.2mmで、最大造形サイズは幅140×奥行き140×高さ140mm。

 3Dプリンターは、プラスチックの素材を塗り重ねることで立体物を造形する。従来は業務用として、設計品の試作などに利用されていた。ここ最近、米国で個人でも購入できる価格帯の低価格製品が登場したことで大きな話題を呼んだ。国内では、10万円台の製品を量販店が取り扱うのは初めてのことだ。

 ビックカメラの広報・IR部の松本昌也主任は、「数日前から直販サイトで製品を紹介していたが、実物を見る前に予約する人もいて、3Dプリンターへの注目度は高い」と語る。ヤマダ電機によれば、「5年間で3Dプリンターを15万~16万台販売する見込み」(第一商品事業部デジタル商品部の神道浩氏)という。