富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2013年7月31日、ユーザー企業のファイルデータを遠隔地のデータセンターでバックアップするサービス「ファイル遠隔地バックアップサービス」を提供開始した。

 島根県にあるデータセンター「マツケイデータセンター」(マツケイが運営)に、ユーザー専用のバックアップ環境を用意するサービスである。バックアップ元であるユーザー企業とはVPN(IP-VPNを想定)でつなぐ(回線契約は別途必要)。契約完了後、約2週間でバックアップ環境を提供する。

 バックアップソフトとして、オープンソース(OSS)の「Bacula」を利用する。ユーザー企業側のバックアップ元サーバーに、Baculaのエージェントをインストールする必要がある。バックアップジョブのスケジュールは自由に設定可能。システム特性に合わせ、バックアップ方式(フルバックアップ、差分バックアップ、増分バックアップ)を使い分けられる。

 なお、今回のファイル遠隔地バックアップサービスは、マツケイデータセンターを利用した遠隔地バックアップサービスのラインアップの一つである。既存サービスとしては、2012年2月から、PostgreSQLのデータベースをレプリケーションする「データベース遠隔地バックアップサービス」を提供している。

 価格(税込)は以下の通り。バックアップデータ量が200Gバイトまでの場合、ファイル遠隔地バックアップサービスは、初期費用が49万3500円で、運用費用が年額181万6500円。データベース遠隔地バックアップサービスは、初期費用が122万8500円で、運用費用が年額221万5500円。ファイル遠隔地バックアップサービスとデータベース遠隔地バックアップサービスをセットで利用する場合、初期費用が155万6100円で、運用費用が年額221万5500円。