米AppleがiPad miniの次期モデルの量産を第4四半期(10~12月期)に始めると複数の米メディア(ComputerworldTechCrunchなど)が現地時間2013年8月1日、米Wall Street Journalの記事を引用して報じた。

 それによるとiPad miniの次期モデルは高精細「Retina」ディスプレイを搭載し、画面サイズは現行モデルと同じ7.9インチになる。Appleは本体背面のカラーを複数用意することを検討しているという。

 Appleはさまざまの製品仕様をテストし、最終段階で設計を変更することがあるため、現在計画されているものが製品化されるかは分からない。だが米Googleが高精細ディスプレイ搭載の新型「Nexus 7」を発売しており、Appleが高精細ディスプレイ搭載iPad miniを市場投入する可能性は高いという(関連記事:Google、より鮮明になった「Nexus 7」と「Android 4.3」など発表)。

 またWall Street Journalはアジアの部品メーカーの話として、新型iPad miniのディスプレイを製造するのは、韓国Samsung Display、シャープ、 韓国LG Displayになる見込みと伝えている。同紙によると、Appleは当初、スマートフォンやタブレット端末の市場で競合関係にあり、裁判で争っているSamsungとの取引は考えていなかった。しかし部品の安定供給を重視し、Samsung製ディスプレイの採用を決めた。

 iPad miniのディスプレイはこれまでLG Displayと台湾AU Optronicsが製造してきたが、新モデルではAU Optronicsに代えてSamsungに依頼する。Appleの求める品質基準や納期に応えることができるのは、Samsung、LG、そして日本のディスプレイパネルメーカー数社だけだとWall Street Journalは伝えている。