写真●MCFrame for iPad/iPhoneの画面例
写真●MCFrame for iPad/iPhoneの画面例
[画像のクリックで拡大表示]

 東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は2013年7月31日、生産管理ソフト「MCFrame XA」の最新版、「6.3.1」を発表した。連結原価管理ソフトの「MCFrame XA 経営管理」、BI(ビジネスインテリジェンス)ソフト群「MCFrame BI」、スマートデバイスからMCFrameを利用可能にする「MCFrame for iPad/iPhone」の三つのモジュールを新たに追加。このほか「生産管理」や「販売物流」「原価管理」といった既存モジュールを中心に200以上の機能強化を実施した。

 新モジュールであるMCFrame XA 経営管理は、世界の複数の拠点で一つの製品を製造する場合などに、実際の原価の正確な把握を支援するソフト。拠点ごとに利用している原価管理ソフトが異なる場合に原価が計算できるようにデータを変換する機能や、損益分析などのシミュレーションを支援する機能を持つ。「他社のBIソフトで原価の分析機能を持つものはあるが、シミュレーションまでの機能を持つ製品はない」とプロダクト事業本部マーケティング本部の川村将夫部長は話す。

 原価だけでなく売り上げや在庫などのデータを分析するためのソフトウエア群が「MCFrame BI」だ。MCFrame BIは、ウイングアークのデータベースエンジン「Dr.SUM EA」や、ダッシュボード構築ソフト「MotionBoard」などOEM(相手先ブランドでの販売)供給を受けた4製品で構成する。加えてB-EN-Gが作成した売り上げ、在庫などの分析用の20種類のKPI(重要評価指標)が付属する。

 MCFrame for iPad/iPhoneは、MCFrame XAの機能をiPhoneやiPadから利用するための機能を提供するソフトウエア群。iPhone、iPad向けの専用アプリケーションと、MCFrame XAのデータをiPhoneやiPadから利用できるようにするサーバー向けソフト「スマートデバイスLink」の2種類のソフトウエアから成る。MCFrame for iPad/iPhoneを利用すると、製造実績や入庫、在庫の確認・入力といった作業がiPhoneやiPadからできるようになる(写真)。

 価格はMCFrame XA 経営管理が1275万円から、MCFrame BIは625万円から(いずれも5ユーザーの場合)。MCFrame for iPad/iPhoneはサーバー側に必要なソフトが200万円からに加え、1ユーザー当たり5万円を想定している。

■変更履歴
当初、本文5段落目でMCFrame BIの価格を「558万円から」としていましたが、東洋ビジネスエンジニアリングより「顧客企業向けの価格は625万円から」との申し入れがあったため、価格を訂正いたしました。本文は修正済みです。[2013/8/5 14:10]