テレビ朝日とビーエス朝日(BS朝日)は2013年7月31日、テレビ朝日の吸収分割および両社の株式交換を併用する方法により、テレビ朝日を認定放送持株会社とするグループ体制に移行することについて基本的な合意に達したと発表した。

 両社の取締役会において決議したうえで、2013年7月31日に「基本合意書」を締結した。吸収分割と株式交換の効力発生日は2014年4月1日を予定する。

 認定放送持株会社への移行にあたっては、テレビ朝日が100%出資して分割準備会社を設立し、テレビ朝日が行ってきた放送事業など、グループ経営管理事業を除く一切の事業を分割準備会社に承継させる吸収分割を行う。吸収分割後、現テレビ朝日は「テレビ朝日ホールディングス」に、分割準備会社はテレビ朝日に、それぞれ商号を変更する。

 BS朝日については、テレビ朝日ホールディングス(現テレビ朝日)との株式交換により、テレビ朝日ホールディングスの完全子会社にする。テレビ朝日の子会社であるCS放送事業者のシーエス・ワンテンも、テレビ朝日ホールディングスの完全子会社となる。地上波・BS・CSの放送事業者を完全子会社として、テレビ朝日ホールディングス傘下に配置することで、組織形態として三波一体運用戦略を反映した体制にする。

 認定放送持株会社への移行により、業務提携や資本提携など、様々なアライアンスにも必要に応じて機動的に対応できる体制を整える。移行後は、既存事業の強化だけでなく、「コンテンツを軸とした新たなビジネス領域への展開にもより果敢にチャレンジし、グループ価値の最大化を図っていく」という。

 今回のテレビ朝日のグループ再編により、民放キー局5社すべてが認定放送持株会社体制に移行することになる。

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