WOWOWは2013年7月31日の「2013年度第1四半期決算説明会」で、加入件数の現状と今後の展望について述べた。

 2013年度第1四半期末時点で258万1494件となり、前年同期比4万9924件減だった。前年度第1四半期は、欧州サッカーの大会「UEFA EURO 2012」といった新規加入を大きく牽引できる大型番組があった。今年度第1四半期はそういった番組がなく、転勤・転居が多い新生活が始まる時期なので解約が増えるという例年の流れに戻ったという。

 2013年度の加入計画は、2013年5月15日の公表値を変えておらず、2013年度末時点での累積加入件数を271万1000件(前年度比8万件増)としている。代表取締役社長の和崎信哉氏は、今年度の四半期ごとの増加の度合いについて、「第2四半期と第3四半期に大きく増やし、第4四半期はそこそこ増やすというイメージ」と述べた。

 WOWOWは加入者増加に向けて、第2四半期はサザンオールスターズの特別番組や夏のロックフェスティバルの生放送番組などを順次放送する。常務取締役の佐藤和仁氏は、「これ以外の番組も現在仕込んでいる。こちらが自信を持って送り出せるコンテンツを展開する」とした。

 WOWOWの2013年度第1四半期の連結業績は、売上高が173億6500万円(前年同期比0.9%増)、営業利益は28億9500万円(同145.2%増)、経常利益は29億5000万円(同121.9%増)、純利益が18億1900万円(同119.6%増)だった。売上高は有料放送収入の増加により増収となった。営業利益などが増えた要因としては、前年同期に比べ大型番組への費用投下などがなかった点を挙げた。

[決算短信の資料へ]