グレープシティは2013年7月31日、既存のWindowsフォームアプリケーションをタッチ対応させるVisual Studio向けプラグイン「MultiTouch for Windows Forms 1.0J」を発表した。8月28日から出荷を開始する。同プラグインを導入したVisual Studioを使って、既存のWindowsフォームアプリをリビルドすれば、タッチパネルを搭載したWindows 8搭載PCやタブレット端末でピンチやスワイプといったタッチ操作が可能になる。

 既存のWindowsフォームアプリをタッチ対応させる方法は簡単。Visual StudioのWindowsフォーム・デザイナを開き、タッチ対応させたい画面に追加されたコンポーネントをドラッグ&ドロップするだけだ。追加コンポーネントには、ピンチ操作で画面をズームさせる、スワイプで画面をスクロールさせる、拡大鏡を表示させる、といったタッチ操作の基本になるものが含まれている。

 画面をズームする際に、ズーム率によって表示する画像を指定することも可能だ。解像度が高い画像ファイルと低い画像ファイルを用意しておき、画面拡大時には解像度の高い画像ファイルに自動的に切り替えられる。

 同プラグインを使って作成したWindowsフォームアプリでは、追加コンポーネントがタッチ操作できる端末かどうかを判断して、対応しているPCやタブレットのみタッチ操作を可能にする。ユーザーはタッチ対応アプリとタッチ未対応アプリの2つをインストールすることなく、1つのアプリケーションを導入するだけでよい。

 既存のWindowsフォームアプリをタッチ対応させても、タッチパネルのないWindows 8機や、タッチパネルは搭載しているもののOSがWindows 8ではない端末では、ピンチやスワイプといったタッチ操作はできない。この場合は、通常のWindowsフォームアプリと同じ挙動になる。

 対応OSは、Windows XP/Vista/7/8/Server 2003/Server 2008/Server2008 R2/Server 2012。Visual Studioのバージョンは、Visual Studio 2008 SP1以上が必要。価格は、開発者ライセンスが1PC当たり3万1500円(税込み)。開発したアプリケーションを配布するには、別途配布ライセンスが必要。配布ライセンスは、10パック(10本を配布できる)で10万5000円(同)。

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