写真1●ヤマハネットワークエンジニア会「YNE」のWebサイト
写真1●ヤマハネットワークエンジニア会「YNE」のWebサイト
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写真2●「遠隔検証システム(β)」の画面。Webブラウザーの画面のなかに、ルーターの設定ページなどが表示される
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 ヤマハは2013年7月30日、ヤマハネットワークエンジニア会「YNE」(呼称は“いーね”)の会員募集を開始した(関連記事)。同会のWebサイト(写真1)のURLはhttp://yne.force.com/

 YNEは、会員同士やヤマハの開発者と交流し情報交換ができるSNSである。投稿に対する共感を表現する機能を設けるという。また会員専用サービスとして、リモートから実機を設定して動作を確認できる「遠隔検証システム(β)」を提供する(写真2)。ヤマハのネットワーク機器の新機能などのβテストに参加できる点も、特長に挙げている。現在、無線LANアクセスポイント「WLX302」のMDM機能のβテストを検討しているという。

 今回募集を開始したのは、無料の一般会員である。将来は有料の正会員を設け、正会員向けのサービス開発も行っていく予定だ。

パソコン用VPNソフトの新バージョンを9月上旬発売

 またヤマハは同日、Windowsパソコン用のVPNクライアントソフトウエアの新バージョン「YMS-VPN8シリーズ」を9月上旬に発売すると発表した。現行の「YMS-VPN7シリーズ」からの変更点として、まずWindows 8に対応した。またサポートするVPNプロトコルを、IPsecからL2TP/IPsecに変更している。従来はこのソフトでIPsecのトンネルモードを使えるようにしていたが、OSが標準でL2TP/IPsecをサポートしているのに合わせた。ヤマハのネットワーク機器との相互接続性を確保し、VPN接続の使い勝手をよくする点は従来と同じである。

 YMS-VPN8シリーズには、ソフトウェアライセンス版(利用するパソコンの台数に応じたライセンス体系)と、同時接続ライセンス版(同時接続数に応じたライセンス体系)がある。価格は1万290円(ソフトウェアライセンス版、1ライセンス)から63万円(同時接続ライセンス版、100ライセンス)まで6種類を用意している。対応OSはWindows 8(32bit/64bit)/7 SP1(32bit/64bit)/Vista SP2(32bit)/XP SP3(32bit)とWindows Server 2012/2008 R2。このうちXP SP3(32bit)は、Windows XPのサポート終了に伴い、2014年4月でヤマハのサポートを終了する。VPN機器側の対応機種は、RTX5000/3500/3000/1200/810/FWX120/SRT00/RT107e。このうちRTX810/FWX120/SRT100/RT107eは同時接続ライセンス版に対応しないため、ソフトウェアライセンス版だけの対応となる。

 なおYMS-VPN7シリーズは、2014年4月で販売を終了する予定である。

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