図●子どもたちがアクセスを試みた回数の多いコンテンツ
図●子どもたちがアクセスを試みた回数の多いコンテンツ
[画像のクリックで拡大表示]

 カスペルスキーは2013年7月24日、子供たちにとって、最も魅力的でかつ危険度の高いインターネットのコンテンツに関して、グローバルな規模で実施した調査結果を発表した。子供たちがアクセスを試みた回数の多いコンテンツは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、アダルト、オンラインショッピングが“トップ3”だった()。

 調査は、露Kaspersky Labと調査会社の英B2B Internationalが共同で実施。2013年1月から5ヵ月間における、カスペルスキー製品の「保護者による管理機能(ペアレンタルコントロール)」の対応状況を分析して算出した。

 詳細な数値は、SNS(アクセス全体に対する割合は31.26%、以下同)、アダルト(16.83%)、オンラインショッピング(16.65%)、フォーラムとチャット(8.09%)、Web メール(7.39%)、違法ソフトウエア(3.77%)、オンラインゲーム(3.19%)。武器や薬物に関するサイト、ギャンブルサイト、クレジットカード決済システムなどのコンテンツは2%以下だった。

 カスペルスキーは、アダルトよりSNSへのアクセス意欲が高いこと、予想以上にショッピングサイトへのアクセスが多いことなどを指摘。特にオンラインショッピングに関して、子供にクレジットカードの保管場所を知られないようにする、偽のショッピングサイトに引っかからないよう指導する、などの対策が必要としている。

 子供の嗜好を国別に見ると、米国ではアダルトが22.02%でトップ、次いでオンラインショッピング(19.50%)とSNS(18.88%)が僅差で続いた。英国やドイツでも同様の順位だった。ブラジルではSNS(22.34%)がトップで、アダルト(18.91%)、オンラインショッピング(16.76%)と、調査全体の順位と同じになった。

 一方日本の子供は、全く異なる傾向を見せている。フォーラムとチャットが34.25%でトップ、次いでアダルト(23.28%)、オンラインショッピング(16.89%)となった(ちなみにSNSは10.59%)。カスペルスキーでは「日本で人気のあるWebサイトはフォーラムやブログを作成するためのツールで製作されていることが多く、フォーラムとチャットはSNSの代替となっている」と理由を分析している。

 この調査では、家族が保有する端末についても調べている。それによると、一家族が保有するPCやラップトップの台数は平均2.5台で、スマートフォンは平均1.4 台、タブレットは0.7台だった。