データウエアハウス(DWH)のクラウドサービスを提供する米トレジャーデータは2013年7月23日、米国のベンチャーキャピタル(VC)であるシエラベンチャーズから500万ドルの出資を受けたと発表した。トレジャーデータは日本人エンジニアが2011年に米国マウンテンビューで起業した会社で、調達した資金はサービスの全世界展開に投じるとしている (関連記事)。

 トレジャーデータのDWHサービスは、オープンソースソフトウエア(OSS)の分散バッチ処理ソフト「Hadoop」をベースにする。DWHサービスに加えて、データ収集ツールである「td-agent」も提供することで、データの収集と保存、分析が統合されたサービスになっている。。td-agentのベースとなっているOSSのログ収集ツール「Fluentd」は、同社の創業者の一人である古橋貞之氏が開発したものだ。

 今回、トレジャーデータに出資したシエラベンチャーズは、DWHソフトのベンダーである米テラデータや米グリーンプラム(米EMCが買収)などに出資していたという、ビッグデータ関連に強いVCである。今回の出資に伴い、シエラベンチャーズのティム・グレリ氏がトレジャーデータの取締役に就任した。トレジャーデータへの出資者にはほかにも、米ヘロク(米セールスフォース・ドットコムが買収)の創業メンバーや、米ヤフーの創業者であるジェリー・ヤン氏などが名を連ねている。