写真1●iDempiereのコミュニティリーダーであるRedhuan D.Oon氏(左)と、オープンソース・ビジネスアプリケーションズ 業務アプリケーションエンジニア 萩原秀明氏(右)
写真1●iDempiereのコミュニティリーダーであるRedhuan D.Oon氏(左)と、オープンソース・ビジネスアプリケーションズ 業務アプリケーションエンジニア 萩原秀明氏(右)
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写真2●iDempiereの画面
写真2●iDempiereの画面
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 オープンソース・ビジネスアプリケーションズ(OpenBiz)は2013年7月23日、オープンソースERP「iDempiere(アイデンピエレ)」のグローバルコミュニティに対し英語ドキュメントやテスト環境、日本の法律や制度への対応などの改良を提供すると発表した。iDempiereのコミュニティリーダーであるRedhuan D.Oon氏と支援について合意した(写真1)。

 iDempiereは受注から在庫、出荷までの一連のサプライチェーンマネジメント(SCM)と管理会計、財務会計などの機能を備えるオープンソースのERP。オープンソースのERPパッケージであるADempiere(アデンピエレ)に、プラグイン機能OSGiなどを追加した後継製品である(写真2)。

 オープンソース・ビジネスアプリケーションズはオープンソース業務アプリケーション導入支援やサポートサービスを提供しており、iDempiereに対しても導入、保守、運用サービスを提供している。

 iDempiereは日本語ドキュメントだけでなく英文ドキュメントも不足しているため、オープンソース・ビジネスアプリケーションズは日本語で作成しているドキュメントを英訳し、グローバル・コミュニティに提供する。またバージョンアップ時のレグレッションテストや、負荷テストなどを行う環境を構築し、継続的にテストを実施、結果を公開する。さらに日本の法律、制度への対応のための開発や、ワークフロー機能の改善などを行い、iDempiereの本体のリポジトリに提供する。

 オープンソース・ビジネスアプリケーションズでは「今後はiDempiereのサービスをより強化するとともに、今後もiDempiereグローバル・コミュニティの一員として、iDempiereの普及、発展に貢献する」としている。