米Yahoo!は現地時間2013年7月22日、大株主の米Third Pointが保有するYahoo!普通株4000万株を買い戻すことで両社が合意したと発表した。Yahoo!は1株当たり29.11ドルを支払う。

 これによりThird Pointの保有株は約2000万株、保有比率は2%未満となる。また2012年5月のYahoo!取締役会との合意条件に従い、Third Pointが送り込んだ3人の取締役Daniel S. Loeb氏、Harry J. Wilson氏、Michael J. Wolf氏が7月31日をもって辞任する。Loeb氏はThird Pointの最高経営責任者(CEO)を務めている。

 Third Pointは2012年5月、当時Yahoo!のCEOだったScott Thompson氏に学歴詐称の疑いがあると指摘。これを発端にYahoo!はThompson氏を解任し、Third Pointが人選した3人を取締役会に迎えることで合意した(関連記事:米Yahoo!、学歴詐称問題でCEOを解任、Third Pointから3人が取締役に)。

 Loeb氏はYahoo!取締役辞任にあたり、「Marissa Mayer CEOが指揮をとり、そのチームが革新とユーザー関係の向上に焦点を当てている、Yahoo!の未来は明るい」とYahoo!の先行きに自信を見せた。

 なお、Yahoo!は19億ドル分の自社株買い戻し計画を発表しており、今回のThird Pointからの買い戻しはこの計画の一部に含まれる。

 Yahoo!の株価は7月19日の終値29.11ドルから、7月22日は4.3%(1.25ドル)安の27.86ドルで通常取引を終えた(米New York Timesの報道)。

[発表資料へ]