アクセンチュアはクラウドサービスを束ねるアグリゲート事業に参入したことを発表した。複数のクラウドサービスを統合された環境で運用し、顧客企業に提供する「アクセンチュア クラウド プラットフォーム(ACP)」を開始。NTTコミュニケーションズの北米法人NTTAmericaが提供するクラウドサービスが既にACP上で稼働しており、「2013年度中に5~10社のサービス提供を開始する予定」(アクセンチュアの立花良範マネジング・ディレクター)という。

 ACP上で稼働する複数のクラウドサービスに対し、アクセンチュアが独自に環境設定や運用管理を行うことで、サービスごとの違いを吸収。統一的な運用管理を行う。

 サービスごとに異なるユーザーインターフェースや設定方法を統一し、契約窓口も一本化する。ユーザー企業が個別にクラウドを利用する場合に比べて、迅速に導入・活用できるように支援する。ユーザー企業の社員は統合されたポータルにアクセスして、各サービスを利用できる。IDやパスワードも共通化できる。

 ユーザー企業がオンプレミスやプライベートクラウドで運用する業務システムと、ACP上のパブリッククラウドの連携も支援する。これによって、例えばACPのパブリッククラウドで管理する顧客情報と、社内の販売管理システムのデータを統合し、顧客ごとの販売状況をリアルタイムで分析することなどが可能になる。

 さらに、アクセンチュアが提供するアナリティクスなどの付加価値サービスや、開発環境やテストなどのサービスを併せて提供することで、ACP上で需要予測分析や故障予知分析などの機能も実現していくという。