写真1●スマートフォンから入力する画面
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写真2●異常値の場合はセルの色が変わる
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 ヘルスケアITベンチャーのビオスピクシスは2013年7月16日、交通事故を未然に防ぐことを目的に、スマートフォンや携帯からドライバーの日々の体調、飲酒量、服薬などの健康情報や、睡眠状況を記録する「ドライバー健康管理システム」の提供を開始した。

 このところ、健康状態の悪化や睡眠不足に起因するバスやトラックの事故が相次ぎ、ドライバーの健康管理の重要性が注目されている。現状の健康管理項目は、日々のアルコールチェックや年2回の健康診断の義務付け、毎日の点呼時の確認などだが、体調や睡眠状況を常に客観的に把握できるわけではない。 「ドライバー健康管理システム」は、日々の健康・睡眠・飲酒・服薬状況をドライバーが記録して、管理者と共有することで、運転当日の体調はもちろん、高血圧などの生活習慣病も把握できる。

 システムは、(1)ドライバーに携帯やスマートフォン、タブレット、パソコンから、飲酒、体調、通院・服薬、睡眠、血圧、体温、不調内容など健康・生活記録を毎日入力させ(写真1)、その健康データを運行管理者専用のWebサイトで一覧表示する、(2)異常値の場合はセルの色が変わるので、課題のあるドライバーを簡単に発見できる(写真2)、(3)ドライバー本人や運行管理者のアドレスにアラートメールを送信して注意を喚起する、(4)ドライバーごとの1カ月間の時系列記録をアウトプットして、健康管理ノートとして活用できる、などの機能を持つ。

 利用価格は、ドライバーの人数に合わせて変動する。5人パックの場合、契約料5000円で、年間使用料4万2000円。100人パックの場合、それぞれ10万円、60万円。