アデランスは2013年7月18日、フィリピン工場の生産管理システムを刷新したと発表した。これまでは部門単位で進捗・品質情報を管理していたが、新システムでは工程単位で管理できるようになる。

 この5月に稼働した。IFSのERP(統合基幹業務システム)ソフト「IFS Applications」を活用。日本にデータセンターを置き、ネットワーク経由で利用する。システム構築はNECが担当した。

 新システムはハンディー端末で「着手」や「完了」といった作業の進捗を報告し、各工程間の滞留状況を見える化する。これにより、納期の遅れに素早く対応できるという。2014年3月にはタイ工場、同年下期頃には新設予定のラオス工場への展開を予定する。

 アデランスは現在、フィリピンとタイにウィッグなどを生産する工場を持つ。従来は現地で個別に生産管理システムを構築していたため、ガバナンスが効きづらく、QCD(品質・コスト・納期)をきめ細かく管理するのが難しかった。