写真1●ロイヤリティ マーケティング 執行役員 IDマーケティング事業本部 本部長 澤田伸氏
写真1●ロイヤリティ マーケティング 執行役員 IDマーケティング事業本部 本部長 澤田伸氏
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写真2●Twitter Japan ヘッド オブ ブランドストラテジー 葉村真樹氏
写真2●Twitter Japan ヘッド オブ ブランドストラテジー 葉村真樹氏
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 ロイヤリティ マーケティングは2013年7月18日、Twitter Japanの協力のもと、ロイヤリティ マーケティングが運営する共通ポイントサービス「Ponta」とTwitterを連携させたO2O(Online to Offline)サービス「#Ponta」(ハッシュドポンタ)を開始すると発表した。

 #Pontaは、Ponta会員がキャンペーンごとに定められたハッシュタグ(#)を使ってTwitter上でツイートすることにより、リアル店舗で利用できるPontaポイントが取得できるというもの。Ponta会員は、会員サイト「Ponta.jp」にて自身のTwitterアカウントを事前に設定。設定後は、興味のあるキャンペーン情報をツイートするだけでキャンペーンにエントリーでき、店舗でPontaカードを提示して商品を購入すれば自動的にボーナスポイントを受け取ることができる。

 Ponta提携企業は、PontaのTwitterアカウントを通じて商品のマーケティングができるだけでなく、ユーザーのツイートによるプロモーションや商品情報の拡散が可能だ。ユーザーにポイントを付与する際も、店舗でクーポン提示などを求める必要がない。

 ロイヤリティ マーケティング 執行役員 IDマーケティング事業本部 本部長の澤田伸氏(写真1)は、同社が目指すO2Oソリューションについて、「単に顧客に認知してもらい、送客するだけのサービスではなく、情報共有や情報拡散するユーザーを増やすことで、サービスや商品の購入に結びつけるだけでなく、ロイヤリティ形成にも貢献できるソリューションを提供したい」と語る。

 Twitter Japan ヘッド オブ ブランドストラテジーの葉村真樹氏(写真2)によると、Twitterの月間アクティブユーザーは2億人。国別のユーザー数は公開していないものの、1秒あたりのツイート数トップは日本時間2013年1月1日午前0時の新年を祝う3万3388ツイートがグローバルにおける最高値だったほか、上位3位が日本語で発せられたツイートであることなど、日本でTwitterが広く浸透していることをアピール。今回のロイヤリティ マーケティングとの連携で「Twitterユーザーに新たなメリットが提供できるほか、マーケティング目的でTwitterを活用する企業に新しい使い方が提案でき、企業のTwitter活用をさらに促進できる」とした。

 提携企業が同サービスを利用する際の費用は、Twitter上での情報拡散の幅やPontaポイント付与数によって異なるが、最低料金で150万円程度になるという。8月1日からはエイチ・アイ・エスが、9月1日からは日本ケンタッキー・フライド・チキンが同サービスを活用したキャンペーンを展開する予定だ。

 ロイヤリティ マーケティングの澤田氏は、今後はO2Oソリューションだけでなく、テレビ放映などとの連携で、より生活に密着したB2O2O(Broadcast to Online to Offline)ソリューションを提供するとしており、「今後もTwitterの協力を得て新たなサービスを検討していきたい」と述べた。