レノボ・ジャパンは2013年7月17日、都内で新製品発表会を開催、Thinkシリーズの新製品を発表した。
XシリーズとTシリーズが第4世代Coreプロセッサに対応
クラムシェル型のThinkPadシリーズの新製品としては、12.5インチの「ThinkPad X240s」と14インチの「ThinkPad T440s」の2機種を発表した(写真1)。発表会に登壇したレノボ・ジャパン 製品事業部 ThinkPad製品担当の吉原敦子氏によれば、ThinkPadの販売構成比でモバイル用のXシリーズが47%、Tシリーズが15%を占めるという(写真2)。
両機種に共通の特徴として、最新の米Intel製第4世代Coreプロセッサを採用。従来よりも長時間のバッテリー駆動を可能とする。
画面解像度については、HDに加えてフルHDの機種もラインアップする。「当初、グローバルではフルHDモデルの予定はなかったが、日本から要望を挙げ、発売に漕ぎつけた」(吉原氏)。こうした経緯のため、フルHDモデルは後日発売予定となっている。
キーボードは6列タイプを採用(写真3)。バックライトにも対応する。タッチパッドはThinkPad Helixと同じ「5ボタンクリックパッド」を採用。Windows 8をジェスチャーで利用しやすい。トラックポイント用のクリックボタンの位置には、赤いラインが追加された。指紋認証機能の位置は右側に変更されている。
軽量化の点では、HDDのブラケットデザインを変更(写真4)。内部のラバー構造の改良により、2012年の製品と比較して17gの軽量化を達成した。「1g単位で軽量化を競うノートPCでは重要な進化」(吉原氏)と強調する。無線LANモジュールは従来のMini PCIeからM.2(NGFF)に変更し、面積を46%削減した。ACアダプターは従来より小型の45Wタイプを採用する。
天板の「ThinkPad」ロゴは、ThinkPad Helixと同様、逆向きとなった。「向かい合っている人からロゴが読めるようになった。ThinkPadを利用している優越感を味わってほしい」(吉原氏)との狙いを語った。ディスプレイのヒンジにはドロップヒンジを採用し、180度開いた際にも見やすくなっている。
薄型筐体にもかかわらず、インタフェースはVGAや有線LANをサポート。無線LANとして最新の高速規格「IEEE 802.11ac」にもオプションで対応する。