写真1●グランフロント大阪内の施設「大阪イノベーションハブ」
写真1●グランフロント大阪内の施設「大阪イノベーションハブ」
[画像のクリックで拡大表示]

 2013年7月6日と13日の両日、新しい「ものづくり」を競う「大阪ものアプリハッカソン」が、大阪駅に隣接するグランフロント大阪内の施設「大阪イノベーションハブ」で開催された(写真1)。主催は大阪市。運営は大阪市から委託を受けた「innovate! osaka」。同組織は、国際電気通信基礎技術研究所、サンブリッジグローバルベンチャーズ、都市活力研究所、大阪市都市型産業振興センターで構成される。さらに、技術サポートとしてPLEN Project Committee、運営のファシリテーターとしてGOB Laboratoryが協力するという、官民が一体となった活動である。

 一般的なハッカソンは、週末などの短期間にWebやスマートフォンなどのアプリケーション・ソフトウエアの開発を競うイベントだが、大阪ものアプリハッカソンの特徴は、これに「もの」(ハードウエア)を組み合わせたこと。イベントのゴールは、オリジナルの電子機器のプロトタイプを完成させることである。家電メーカーや中小規模の「ものづくり」メーカーが多いという、関西地区の特徴を生かしたイベントということになる。

 今回のものアプリハッカソンは、2013年1月に続く2回目の開催であり、今回は「健康」がテーマとなっている。第1回のテーマは「家族のコミュニケーションを革新するおもちゃ」「『かわいい』で旅行体験を革新するプロダクト」「オフィスでの業務を革新するロボット」の3つだった。部品の調達に時間がかかり開発時間が短くなってしまった前回の経験を生かし、開発期間を2週連続の土曜日開催とし、電子工作に必要な買い物をする時間を確保した。

 2週目となる13日は、6日のアイデアソンで勝ち抜いた以下の5チームが製品の完成度を上げると共に、その成果を発表した。

チームKINTOON:「The Butoon」(ざぶとん)
写真2●チームKINTOON「The Butoon」
写真2●チームKINTOON「The Butoon」
[画像のクリックで拡大表示]

 センサーを4カ所に内蔵した座布団がユーザーの姿勢を検知してBluetooth経由でスマートフォンに簡単なイラストを表示し、姿勢を矯正してくれる(写真2)。さらに、座布団を折りたたんだことを認識したときには、リラックスできる音楽を流してくれる。