米Yahoo!が現地時間2013年7月16日に発表した同年第2四半期の決算は、売上高が11億3500万ドルで前年同期と比べ7%減少した。提携企業に支払う手数料(TAC)を除いた場合の売上高は10億7100万ドルとなり、前年同期を1%下回った。

 会計原則(GAAPベース)の純利益は3億3100万ドルで前年同期と比べ46%増加した。希薄化後の1株あたり利益(EPS)は同68%増の0.30ドル。営業利益は同150%増の1億3700万ドルだった。

 特別費用などを除いた非GAAPベースの場合、純利益は3億8600万ドル(前年同期比6%増)、希薄化後EPSは0.35ドル(同19%増)、営業利益は2億900万ドル(同13%減)となる。

 ディスプレイ広告収入は4億7200万ドルで、前年同期比12%減少した(TACを除いた場合は11%減の4億2300万ドル)。広告販売数は同約2%減少し、広告単価は同約12%低下した(いずれも韓国を除く)。

 検索広告による収入は4億1800万ドルで、前年同期と比べ9%減少した(TACを除いた場合は5%増の4億300万ドル)。ペイドクリックは同約21%増加、クリック単価は同約8%減少した(いずれも韓国を除く)。

 同社のMarissa Mayer最高経営責任者(CEO)は「当社の事業は引き続き安定している。第2四半期はほぼ毎週新製品を公開し、当社製品ラインとユーザーの反応が劇的に向上した」と述べた。Mayer氏が1年前にCEOに就任して以来、同社の株価は約70%上昇している。

 米メディアの報道(Forbes)によると、第2四半期業績は、非GAAPベースのEPSがアナリスト予測(0.30ドル)を上回ったものの、売上高はアナリスト予測(10億8000万ドル)に届かなかった。またYahoo!が示した第3四半期売上高(TACを除く)の見通しは10億6000万ドル~11億ドルとアナリスト予測を下回り、通年の売上高(同)および営業利益見通しも下方修正した。決算発表を受け、Yahoo!の株価は時間外取引で一時2%下落したが、その後1%増に持ち直した。

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