米Hewlett-Packard(HP)は現地時間2013年7月15日、米Microsoftの元チーフ・ソフトウエア・アーキテクト(CSA)、Ray Ozzie氏を含む3人のベテランが同社の取締役会に加わったと発表した。
Ray Ozzie氏のほか、米McDonald'sの元最高経営責任者(CEO)James Skinner氏、米メディア大手Liberty Mediaの元CEO、Robert Bennett氏が同日付でHPの取締役に就任した。これで同社の取締役会は12人構成となった。同社では2013年3月の株主総会で一部の取締役の再任に反対票が投じられ、同年5月に2人の取締役が辞任していた。また同年4月には、それまで会長を務めてきたRaymond(Ray)Lane氏が同職を辞任した。現在はRalph Whitworth氏が暫定会長を務めているが、HPでは引き続き正式な非常勤会長と、さらに新たな取締役を探すとしている。
今回の取締役就任に伴い、Ray Ozzie氏はHPの技術委員会と財務・投資委員会に加わる。またJames Skinner氏は監査委員会、指名・ガバナンス委員会、人事・報酬委員会に、Robert Bennett氏は監査委員会と財務・投資委員会にそれぞれ加わる。
HPでは、2011年9月にMeg Whitman CEO兼社長が就任して以来、大規模な組織再編を実施するなどして経営の立て直しを図っている(関連記事:HP、パソコン/プリンター事業のトップにLenovo出身のWeisler氏を任命)。Whitman CEOは今回の声明で、「HPの取締役会はビジネスとテクノロジー業界で豊富な経験を持つリーダーで構成される。我々が再建計画を進める中、この取締役会からアドバイスを受けられることは、大きなメリットである」と説明した。
[HPの発表資料(1)]
[HPの発表資料(2)]