写真●HP 3PAR StoreServ 7450の外観
写真●HP 3PAR StoreServ 7450の外観
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 日本ヒューレット・パッカードは2013年7月12日、SSD専用のオールフラッシュ型プライマリーSANストレージ「HP 3PAR StoreServ 7450」(3PAR 7450、写真)を発表、同日販売を開始した。HDD/SSD兼用のミッドレンジストレージ「HP 3PAR StoreServ 7400」(関連記事)をベースに、SSDのアクセス性能を高める独自技術を搭載して、SSD専用モデルとして販売する。参考価格(税別)は、最小構成で1407万4200円。

 3PAR 7450は、スケールアウト構成とシンプロビジョニングが特徴のプライマリーSANストレージ「HP 3PAR」の新モデルであり、同シリーズ中で唯一のSSD専用モデルである。ミッドレンジの既存モデル(3PAR 7400)をベースにしており、きょう体1台で最大24ドライブのSSDを収容する(最大容量は、きょう体10台、240ドライブで、96Tバイト)。SSDとして、100GバイトSLC、200GバイトSLC、400GバイトMLCのいずれかを搭載できる。

 最大の特徴は、SSDに特化した独自のキャッシュ技術によってI/O処理を最適化したことにより、HDDを前提としたHDD/SSD兼用モデルにSSDを搭載した場合よりもアクセス性能が高いこと(I/O処理数は毎秒55万4000件で、遅延時間は0.7ミリ秒)。この性能は、既存モデル(3PAR 7400)を同等構成(すべてSSDの構成)で使った場合よりも40%高い。なお。価格性能比で比べると60%向上しているという。