米Microsoftは2013年7月10日(現地時間)、米国・ヒューストンで開催中のパートナー企業向けカンファレンス「Worldwide Partner Conference 2013」で基調講演を行い、Windows 8.1やクラウドに関する最新情報や、2014会計年度に提供予定の新製品について発表した。

Windows 8.1はサービスパックでなく、新しいWindows

 WPC 2013として最後となる7月10日の基調講演には、毎年恒例となる米Microsoft COOのケビン・ターナー氏が登壇。全世界から集まったパートナー企業からの参加者1万6000人に向けて、Microsoftからのメッセージを送った(写真1)。

 Windows 8についてターナー氏は、「世界の15億人のWindowsユーザーに向けてリリースした、もっとも革新的なOS」と定義。これに対してWindows 8.1は、Windows 8へのフィードバックを反映。「Windows 8.1はサービスパックではなく、全く新しいWindows」(ターナー氏)と強調した。年内にも一般向けに配布する点については、「わずか1年でOSの新バージョンをリリースするというスピード感に注目してほしい」とアピールした。

写真1●WPC 2013の基調講演に登壇した米Microsoft COOのケビン・ターナー氏
写真1●WPC 2013の基調講演に登壇した米Microsoft COOのケビン・ターナー氏
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写真2●Windows 8の動向を振り返った
写真2●Windows 8の動向を振り返った
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 ターナー氏はWindows 8のこれまでの歩みについて、9点に分けて振り返った(写真2)。タッチ対応については、“タッチファースト”の革新性に言及。PC、タブレット、スマートフォンといった各デバイスにおいて、共通のユーザー体験を実現したことを優位性として挙げた。

 Windowsストアについては「135の国や地域でアプリストアをオープンし、10万本のストアアプリがそろった」と説明。ARMについては、「x86アーキテクチャだけではない新たなプラットフォームへの進出により、エコシステムを大きく変えた」とアピールした。

 Surfaceについては、PCとタブレットを兼ね備えており、「2つのデバイスを別々に持ち歩く必要がなくなった」と説明。新しいフォームファクターのPCについて、「インテルによるClover TrailやHaswellといった革新的なプロセッサにより、薄型軽量でバッテリー駆動時間も長いPCが実現した。特にHaswellは素晴らしく、ぜひ導入してほしい」と呼びかけた。